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性感染症

性感染症による尿道炎

尿道炎の症状は強い~軽い排尿痛、尿道痛のほか、尿道不快感、尿道掻痒感などさまざまです。また、尿道分泌物は膿性や漿液性を示します。

尿道炎は、原因微生物により淋菌性と非淋菌性に分けられます。さらに、非淋菌性のうちクラミジアが分離されるものをクラミジア性尿道炎と呼び、分離されないものを非クラミジア性非淋菌性尿道炎と呼びます。非クラミジア性非淋菌性尿道炎では マイコプラズマ 、トリコモナスの病原性が確認されています。このほか、多くの細菌、ウイルスなどが原因微生物として考えられています。

尿道炎男性が受診した場合、必ず淋菌、クラミジアの検出による病原菌の決定を行い、これに基づく女性パートナーの診断、治療が不可欠です。患者の周辺に感染者が存在すれば、容易に再感染が起こります。また、女性は自覚症状に欠ける場合があり、放置することにより、異所性妊娠(子宮外妊娠)、不妊症、母子感染など、重篤な合併症を生じる可能性があります。

1) クラミジア感染症

男性クラミジア性尿道炎は、感染後、1~ 3週間で発症するとされています。しかし、症状が自覚されない症例も多く、感染時期を明確にしえない場合も多いです。淋菌性尿道炎と比較して潜伏期間が長く、発症は比較的緩やかで、症状も軽度の場合が多いです。男性尿道炎の分泌物の性状は、漿液性から粘液性で、量も少量から中等量と少なく、排尿痛も軽い場合が多いです。軽度の尿道掻痒感や不快感だけで、無症候に近い症例も少なくありません。尿道を陰茎腹側より外尿道口に向かって圧迫することにより、分泌物を確認できる場合もあります。確認できない場合でも、初尿沈渣中に白血球を認めます。

男性のクラミジア検出法としては、初尿を検体とし、クラミジア核酸検出法(増幅法)を用います。

注意すべきは、男性においても無症候感染が増加していることです。20歳代の無症状の若年男性における初尿スクリーニング検査で、クラミジアの陽性率は4~5%とする報告もあります。

治療は、内服の抗菌薬で行います。 確実な服薬が行われないための不完全治癒の可能性も少なくないので、治療後 2~ 3週間目にクラミジアの病原検査を行い、治癒を確認することが望ましいです。

2) 淋菌感染症

淋菌による感染症であり、性器クラミジア感染症と並んで頻度の高い性感染症です。主に男性の尿道炎、女性の子宮頸管炎を起こします。淋菌は高温にも低温にも弱く、通常の環境では生存することができません。したがって、性感染症として人から人へ感染するのが、主な感染経路です。1回の性行為による感染伝達率は 30%程度と高い、と考えられています。

男性淋菌性尿道炎は、感染後 2~ 7日の潜伏期ののち、尿道炎症状である排尿痛、尿道分泌物が出現します。分泌物は多量、黄白色、膿性で、淋菌性尿道炎に特徴的であり、直近の排尿から30分以上経過すれば外尿道口に視認可能で、一度ぬぐい去っても、陰茎腹側を尿道に沿って根部から外尿道口方向に圧出して再確認することができます。尿沈渣白血球は多数認められるが、中間尿が採取されたときは白血球を認めない場合があり、注意を要します。特徴的な分泌物の性状は受診前の服薬などの影響により変化している場合もあり、診断は必ず淋菌の検出によるべきです。

現在、淋菌感染症は内服の抗菌薬に対し無効となっており、確実に有効な薬剤は、注射の抗菌薬での治療となります。

淋菌感染症の 20~ 30%はクラミジア感染を合併しているため、クラミジア検査は必須であり、陽性の場合には、性器クラミジア感染症の治療を行う必要があります。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、性器へのヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus:HPV)感染による性感染症の一つです。これらの HPVは性的接触により、皮膚や粘膜の微小な傷から侵入し、感染します。感染後、3週~8か月(平均 2.8か月)の潜伏期を経て、感染部位に乳頭腫状の丘疹である疣贅として発症します。疣贅は、粒状の表面を持ち、単独または複数の乳頭状、鶏冠状またはカリフラワー状になります。色は淡紅色ないし褐色で、ときに巨大化します。

男性では、陰茎の亀頭、冠状溝、包皮内外板、陰嚢などに、女性では、大小陰唇、会陰、腟前庭、腟、子宮頸部などに、また、肛囲、肛門内や尿道にも発症します。一般に自覚症状はありませんが、大きさや発生部位などにより、疼痛や掻痒がみられることもあります。 感染機会の有無の確認と、特徴的な疣贅の視診により診断が可能です。

イミキモド 5%クリームの外用による薬物療法、凍結療法、レーザー蒸散などによる外科的療法などの治療法があります。いずれも単独では治癒率が 60~ 90%、再発率が 20~ 30%であるために、複数の治療法を繰り返さなければならないことがあります。また、周囲にも感染していた可能性と、3か月以内に約 25%も再発することから、最低 3か月は追跡する必要があります。



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