尿路結石とは
尿路結石とは、腎臓から尿管、膀胱、尿道などの尿の通り道(尿路)にできる結石です。結石が尿路を詰まらせることで、激しい痛みや血尿などの症状を引き起こします。
「尿路」とは、尿の通り道を総称した呼び方です。結石ができた部位により、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と分類されています。
■尿路結石の種類

症状
わき腹~下腹部などの激しい痛み、嘔吐、 血尿。
原因
尿路結石の原因としては食生活や生活習慣、遺伝、病気、薬剤などがあります。尿路結石は、尿に含まれるカルシウム、マグネシウム、尿酸などの成分が過飽和状態になって結晶化したものです。一度罹患すると激しい痛みを伴うだけでなく、再発のリスクも高いです。
診断
・尿検査
尿に血液が混じっていないか、結石の成分を示す結晶があるかを確認します。
・腹部X線検査
結石がある位置と大きさを確認します。
・超音波検査
腎盂の腫れや腎臓に結石がないかを確認します。
・CT検査
結石の存在と大きさと場所を診断することができます。
・血液検査
クレアチニン、尿酸、カルシウム、リンを測定します。
・腎盂造影検査
尿路の形態や分腎機能評価に有用です。
治療
尿路結石の治療法には、薬物療法、自然排石、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、内視鏡手術などがあります。治療法は、結石の大きさや位置、患者さんの状態などによって選択します。