悪性腫瘍とは
【膀胱がん】
膀胱の内側にある尿路上皮に発生する悪性腫瘍です。男性に多く、高齢になるほど発症率が高くなる傾向があります。
【腎盂がん】
腎臓でつくられた尿が最初にたまる腎盂にできる悪性腫瘍です。尿管がんとともに上部尿路がんと呼ばれ、膀胱がんと同様の性質があります。
【尿管がん】
尿管に発生するがん(上部尿路がん)で、腎盂がんと同様に尿路上皮という粘膜から発生します。膀胱がんと似た性質を持ち、早期では無症状のことも多いです。
■悪性腫瘍の種類

症状
【膀胱がん】
血尿、頻尿、排尿時の痛み、尿が残る感じ、切迫した尿意など。
【腎盂がん】
血尿や腰痛、腹痛などがあります。初期の段階では症状が乏しく、無症状の場合もあります。
【尿管がん】
血尿や腰の痛み、側腹部の痛みなどがあります。初期の段階ではほとんど症状がありませんが、健康診断などで偶然発見されることもあります。
原因
【膀胱がん】
喫煙、化学物質への暴露、加齢、慢性的な炎症などがあります。
【腎盂がん】
喫煙、化学物質、慢性炎症などが考えられています。
【尿管がん】
喫煙や化学物質への曝露、慢性炎症などが考えられています。
診断
【膀胱がん】
尿検査、超音波検査、膀胱鏡検査、CT検査、MRI検査などがあります。
【腎盂がん・尿管がん】
尿検査や腹部超音波検査、CT検査、尿管鏡検査などがあります。
治療
進行度や広がりにより治療法は変わります。
【膀胱がん】
・経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)
・膀胱内注入療法
・膀胱全摘除術
・化学療法(抗がん剤治療)
・放射線治療
・全身化学療法 など
【腎盂がん】
・腎尿管全摘除術
・化学療法(抗がん剤治療)
・免疫療法(進行・再発時)
【尿管がん】
・腎尿管全摘除術(じんにょうかん ぜんてきじょじゅつ)
・化学療法(抗がん剤治療)
・免疫療法(進行・再発時)